【最新研究】クレアチンは本当に薄毛の原因になるのか?

「クレアチンを飲むとハゲるらしい」――こんな話を聞いたことはありませんか?

トレーニングの成果を伸ばしたいけど、もし髪に悪いなら避けたいと思う方も多いと思います。

でも結論から言えば、通常量(1日3〜5g)のクレアチン摂取で薄毛が進む心配はほとんどありません。

1. 噂の発端になった2009年の研究

①研究対象は大学ラグビー選手20名。

②1日25gを7日間(ローディング)、その後1日5gを14日間(維持)摂取。

③結果、DHT(脱毛に関係するホルモン)が一時的に上昇。

④このことから「クレアチン=薄毛」という不安が広まった。

⑤ただし被験者数は少なく、期間も短く、毛髪自体は調べていない。

2. 最新研究(2025年・12週間RCT)の内容

①対象は18〜40歳の健康な男性45名。 ②クレアチン群(1日5g)とプラセボ群(マルトデキストリン)に分けて12週間継続。

③髪の状態をFotoFinderシステムとトリコグラムで精密に測定。

④血液検査でDHT・テストステロンを測定。

⑤腎機能(クレアチニン・eGFR)も同時にチェック。

⑥結果:髪の密度・太さ・毛包数に変化なし。

⑦DHT・テストステロンにも有意な変化なし。

⑧腎機能にも悪影響なし。

3. クレアチンが持つ確かな効果

①筋力アップ:扱える重量が伸びる。

②筋肥大の促進:筋肉量が増えやすくなる。

③運動パフォーマンスの向上:高強度運動でも粘れる。

④脳への作用:集中力や認知機能への効果を示す研究もある。

⑤多くの研究で「信頼性が高いサプリ」と位置付けられている。

4. 実際の摂取方法

①摂取量は1日3〜5gで十分。

②ローディング(最初に大量に摂る方法)は必須ではない。

③タイミングはトレーニング後が理想だが、続けやすい時間で問題ない。

④水やプロテインと一緒に摂るのが一般的。

⑤腎臓に不安がある人は必ず医師に相談すること。

5. 注意しておきたい点

①AGA(男性型脱毛症)は遺伝の影響が大きい。

②クレアチンの影響よりも、家族歴などの遺伝要因のほうが強い。

③研究期間は12週間なので、さらに長期的な影響は今後の検証が必要。

④個人差はあるため、体調や変化をよく観察することが大切。

6. まとめ

①2009年の研究は短期・小規模で「DHTが一時的に上がった」というだけ。

②2025年の最新研究では、髪やホルモンに悪影響は見られなかった。

③通常量(1日3〜5g)のクレアチン摂取で薄毛が進む証拠はない。

④安心して筋力アップやパフォーマンス向上のために活用できる。

⑤クレアチンは数少ない「科学的根拠がしっかりしたサプリ」。

👉 「クレアチンで薄毛になるかも…」と不安で避けていた方も、科学的に見れば心配する必要はありません。むしろ、トレーニングの成果を伸ばすために大きな助けになるサプリメントです。