パーソナルトレーナーが教える「呼吸法」の基本と実践法

「筋トレ、食事、睡眠は意識しているけれど、“呼吸”は意識したことがない」

そんなクライアントは意外と多いものです。

でも実は、呼吸の質を変えるだけで、パフォーマンスも回復力も大きく変わるんです。

なぜ「呼吸」がトレーニーにとって重要なのか?

呼吸は無意識に行われていますが、その影響力は想像以上。

以下のようなメリットがあります:

体幹の安定:横隔膜はインナーユニットの一部。正しく働けば、腹圧が高まり腰を守ります。

自律神経の調整:深い呼吸が副交感神経を優位にし、ストレス軽減・睡眠の質向上・回復促進へ。

姿勢改善:浅い胸式呼吸が猫背や肩こりの原因に。正しい呼吸が姿勢を内側から整えます。

📚 現代人の呼吸の落とし穴

⚠️ 浅い呼吸のリスク

多くの人が気づかないうちに…

口呼吸になっている

・ 肩をすくめるような胸式呼吸になっている

このような状態は、以下のような影響をもたらします:

・酸素摂取量の低下

・ 常に交感神経が優位 → 疲れが取れない

・睡眠の質が下がる

・ パフォーマンス低下やケガのリスク増加

🎯 目指すべき「良い呼吸」とは?

腹式呼吸(横隔膜呼吸)

・鼻から吸って、お腹が膨らむ

・ 口から細く長く吐いて、お腹がへこむ

・胸はできるだけ動かさない

この呼吸法により:

・酸素を効率的に取り込める

・ 腹圧が自然に高まる

・精神的にもリラックス

🧩 今日からできる!呼吸トレーニング3選

① 寝ながら腹式呼吸(リラックス・基礎固め)

・仰向けに寝て、片手をお腹、もう片手を胸に置く

・ 鼻からゆっくり吸って、お腹のふくらみを感じる

・口から細く長く吐いて、お腹がへこむのを感じる

・ 吐く息は吸う息の1.5〜2倍を目安に

朝晩5分の習慣化に最適!

② 椅子で腹式呼吸(日常動作に応用)

・椅子に深く腰かけ、背筋を伸ばす デ

・デスクワーク中や仕事の合間のリセットに

・腹式呼吸のまま、意識的に“息を整える”

③ ドローイン(トレーニング前の体幹準備)

・息を吐き切り、お腹をしっかりへこませたままキープ

・その状態で浅く呼吸を続け、腹横筋を意識的に収縮

・スクワットやデッドリフト前の“腹圧スイッチ”として活用

クライアントに伝えたい呼吸指導のチェックポイント

・呼吸が浅く、肩が上下していないか?

・鼻呼吸ができているか?(口呼吸になっていないか)

・お腹の動きを感じられているか?

・吐く息が短すぎないか?

・トレーニング前にドローインやブレーシングができているか?

🎁 トレーナーからの提案(ネクストアクション)

朝晩5分、腹式呼吸を寝ながら習慣に!

トレーニング前は3セットのドローインを!

セッション中も“息の使い方”を意識しましょう!

💬 最後に:呼吸は「見えない武器」

呼吸はフォームと同じくらい奥が深く、成果を左右します。

一人ひとりの癖や体型に合わせた指導が必要なので、

「あなたに合った呼吸法」を見つけるお手伝いを、ぜひセッションでさせてください。