同じ食事量なのに痩せる人・太る人の違いは「基礎代謝」と「腸内細菌」だった

「食べてないのに太るんです…」

「同じくらい食べてるのに、あの人は全然太らない…」

パーソナルトレーニングの現場で、この悩みは本当に多いです。

そして、こういう話を聞くたびに思うのは、

太りやすさは“意志が弱いかどうか”だけで決まるものではない

ということです。

もちろん食事管理は大切です。

ただ、同じ食事量でも結果に差が出る人がいるのは事実。

その理由の大きな鍵になるのが、今回のテーマである

基礎代謝量

腸内細菌

この2つです。

基礎代謝量とは、簡単に言うと、

何もしなくても生きるために使われるエネルギー(消費カロリー)

のことです。

寝ていても、呼吸をしている。

心臓は動いている。

体温も保たれている。

内臓や脳も働いている。

こうした「生命維持のための消費カロリー」が基礎代謝です。

基礎代謝は内臓や脳が中心と思われがちですが、

筋肉もエネルギー消費に関わっています。

基礎代謝量の約22%は筋肉で消費される

と言われています。

つまり極端な話、

筋肉量が多い人はそれだけで「燃える土台」が強い。

年齢によって基礎代謝量は変化します。

・子ども〜10代で上がっていき

・その後ピークを迎え

・大人になるにつれて徐々に下がっていく

という流れがあります。

ここでよくある誤解が、

「歳を取ると代謝が落ちる=年齢のせいだから仕方ない」

という考え方です。

確かに変化はあります。

ただ、基礎代謝が落ちる原因の1つには

筋肉量の減少

が関わっています。

つまり、年齢だけの問題ではなく

“筋肉が減る生活”をしているかどうかでも差が出ます。

「痩せたいから食事を減らす」

これは誰もが一度はやる王道ルートです。

ただし、運動せずに食事だけを減らすと、

体脂肪だけでなく、筋肉まで落ちやすくなる

これが非常に厄介です。

筋肉が減れば、基礎代謝も落ちやすくなる。

基礎代謝が落ちれば、同じ食事量でも太りやすくなる。

つまり、

食事制限だけ → 筋肉減る → 代謝落ちる → さらに痩せにくくなる

このループに入ってしまうわけです。

そして、もう一つ大事なポイントが

腸内細菌です。

腸内細菌は、人によって種類・バランスが違います。

この腸内細菌の状態によって、

同じ食事をしていても

・太りやすい人

・太りにくい人

という“体質差”が起こりやすくなると考えられています。

腸内細菌は、食物繊維などを分解する過程で

短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)という物質を作ります。

短鎖脂肪酸は、腸内環境だけでなく、

体のエネルギー代謝にも関わるとされています。

難しい言葉に見えますが、ざっくり言うと

“痩せ体質づくりに関係する物質”

という理解でOKです。

ここで注意点があります。

腸内細菌の話が出ると、

「ヨーグルト食べれば痩せるんでしょ?」

となりがちですが…

現場で見ている限り、そんな単純ではありません。

腸内細菌は人によって相性があります。

同じヨーグルトを食べても、

・合う人

・合わない人

が出ます。

つまり、腸活は大事だけど万能ではないということです。

じゃあ結局どうすればいいのか?

私がパーソナルトレーナーとして一番確実だと思うのは、

腸内細菌だけに頼るよりも、

運動で筋肉量を守る(増やす)

これです。

「やせる腸内細菌を探す」よりも

運動で筋肉量を増やし、代謝を高める方が確実です。

ダイエットで遠回りしないためには、順番が大切です。

①食事量を減らす前に「筋肉を落とさない仕組み」を作る

トレーニングを入れずに食事を減らすと、

筋肉が落ちて結果的に痩せにくくなります。

②体重よりも「体脂肪が落ちる形」を狙う

同じ2kg減でも、

脂肪が落ちた2kgと筋肉が落ちた2kgでは意味が違います。

③腸内環境は“プラス要素”として整える

腸内環境は大事。

ただし主役は「筋肉と食事」です。

まとめ:

同じ食事量でも痩せる人と太る人がいる理由は、

根性論ではなく、体の仕組みの差が大きいです。

特に大きいのはこの2つ。

基礎代謝量(特に筋肉量の差)

腸内細菌の状態

ただ、腸内細菌を完璧にコントロールするのは難しい。

だからこそ、

筋肉量を落とさず、代謝の土台を作ることが最優先

これが現実的で確実です。

「食べてないのに痩せない…」と悩んでいる方ほど、

やるべきは食事を減らすことではなく、

“筋肉を残すダイエット設計”に切り替えること

かもしれません。