基礎代謝の仕組みと加齢による変化

私たちの体は、何もしなくてもエネルギーを消費しています。それが「基礎代謝」です。基礎代謝は、主に以下の器官によって構成されています。

肝臓:27%

脳:19%

筋肉:19%

腎臓:10%

心臓:7%

その他:18%

この割合は一般的なものですが、個人差や体質、研究によって若干異なることもあります。

特に加齢とともに注意が必要なのが「筋肉」です。年齢を重ねるごとに新陳代謝は徐々に低下し、それに伴って活動量も減っていきます。若い頃には、エネルギーを多く使うような行動を自然と行っていたかもしれませんが、年を取るにつれ、効率的で無駄のない動きを求めるようになります。

この変化は、エネルギー消費量の減少につながり、筋肉量と基礎代謝の低下を引き起こします。結果として、余ったエネルギーが体脂肪として蓄積されてしまうのです。特に男性の場合、基礎代謝のピークは17歳頃とされています。つまり、その後は少しずつ減少していく傾向にあるのです。

年齢とともに変化する体のメカニズムを理解し、筋肉を維持するためには、日々のトレーニングや適切な栄養摂取が欠かせません。基礎代謝を意識して、健康的な体を目指しましょう。

小濱裕司