季節の変わり目にご注意を

気温差が体に与える負担とその対策

朝晩の冷え込みが強まり、昼との気温差が10℃近くある日も増えてきました。

こうした**「寒暖差」**は、体にとって見えないストレスの一つです。

実際、この時期に「腰や肩が重い」「体がだるい」「眠りが浅い」といった不調を感じる方が非常に多くなります。

■ 寒暖差が体に与える影響

気温差が大きいと、自律神経が頻繁に体温調節を行うために交感神経が過剰に働きやすくなります。

その結果、血管が収縮し、筋肉のこわばり・血流低下・冷え・頭痛・腰痛などが起こりやすくなります。

また、寒いと体を縮こませる姿勢が増え、首・肩・背中・腰に負担が集中するのも特徴です。

■ トレーニング前後の注意ポイント

⒈トレーニング前はしっかり温める

気温が低いと筋肉や関節の動きが鈍く、ケガのリスクが高まります。

ウォームアップでは「軽いスクワット」「体幹呼吸」「肩回し」など、体の芯を温める動きを意識しましょう。

⒉急な冷えに注意

トレーニング後、汗をかいたままの状態で冷気にあたると体温が急降下します。

汗を拭き、上着を羽織るなどして体を冷やさない工夫が大切です。

⒊就寝時の冷え対策

夜間の冷え込みで筋肉がこわばることもあります。

寝る前に軽くストレッチをして血流を促し、湯船での入浴も有効です。

■ 日常生活で意識してほしい3つのポイント

・首・手首・足首の「三首」を冷やさないこと。

ここを温めるだけでも全身の血流が改善します。

・水分をこまめに取る。

冬でも体は乾燥しており、血流が滞りやすくなります。

・温度調節のしやすい服装を心がける。

外は寒くても室内は暖かい場合が多く、脱ぎ着できる服が理想です。

■ 最後に

季節の変わり目は「体が鈍る」「疲れが取れない」と感じやすい時期です。

こうした時こそ、**“動いて温める”**ことが最大の予防になります。

パワープレートやエンコンパスなどの軽運動も、血流を促し自律神経のバランスを整える効果があります。

小さな体調変化を見逃さず、無理のない範囲で体を動かしながら、冬本番に備えていきましょう。