肥満などによって尿酸を排出する機能が低下し、尿酸値が上がると足などに激痛を引き起こす痛風の原因になります。
高尿酸血症は血液中の尿酸値が7.1 mg/dl以上の方と定義されています。
尿酸値が高ければ高いほど痛風も起こりやすくなります。
尿酸は細胞中のプリン体を分解してできる老廃物で、尿酸値が高いと痛風だけでなく、尿路結石や腎不全も起こることがあります。
尿酸値を下げるには、以下の4つが重要です。
①プリン体を含む食品の摂取を控える
②食事量を減らし肥満を解消する
③飲酒は1日ビール500ml以下にする
④水分を1日2ℓ以上摂取する
また、尿酸を尿に溶けやすくするひじきなどの尿アルカリ化食品を食べるのと水分補給を小まめに行うことが有効です。
また、蒸したり茹でたりするとプリン体が煮汁に溶け出すので、鍋にして汁を飲まないようにすればプリン体の摂取量を減らせます。
痛風治療で推奨されるプリン体の摂取量は1日400mg以下と言われています。
100g当たり
(300mg以上のプリン体含有量)
鶏レバー、あん肝酒蒸し、イサキの白子、イワシの干物など
100g当たり
(200〜300mg以上のプリン体含有量)
豚レバー、牛レバー、カツオ、イワシ、エビ、アジの干物、サンマの干物など
100g当たり
(50〜100mg以上のプリン体含有量)
ハム、ベーコン、豚バラ肉、豚ロース肉、牛肩ロース肉、牛タン、マトン、つみれ、ウナギなど
飲酒についてですが、ビールはプリン体が多く尿酸値を上昇させる代表格です。
アルコールの摂取と痛風の発症との関連を検討した研究では、アルコールの摂取量が多い方は痛風の発症頻度が約2倍になることがわかっています。
ビールだけで無くアルコール自体が尿酸値を上昇させるため、痛風になったら症状が治るまで禁酒するのがベストです。