
お腹痩せに必要なのは“腹筋運動”でも“有酸素”でもない理由
「毎日腹筋をしているのにお腹がへこまない」
「ウォーキングを続けてもウエストが細くならない」
その原因は、やり方を間違えているからかもしれません。
実は、お腹痩せにおいて腹筋運動や有酸素運動よりも、筋トレと食事管理が効果的であることが、科学的にも明らかになっています。
筋トレ×食事制限の方が脂肪燃焼効率が高い
2021年に発表された系統的レビュー(Clark et al., Obesity Reviews)では、有酸素運動単独よりも、筋トレ+食事制限の方が腹部脂肪の減少に有意な効果をもたらすことが示されています。
さらに、筋トレには「アフターバーン効果(EPOC)」があり、トレーニング後も数時間にわたり脂肪燃焼が持続することが知られています(LaForgia et al., Sports Medicine, 2006)。
つまり、**筋肉を使う運動ほど“燃える時間が長い”**のです。
腹筋運動だけでは脂肪は落ちない
「部分痩せ」は科学的に否定されており、腹筋運動をしても腹部の脂肪は落ちません。
実際にRamirez-Campilloら(2013)の研究では、腹筋運動を6週間継続しても腹部脂肪に変化はなかったと報告されています。
(Ramirez-Campillo et al., J Strength Cond Res, 2013)
体幹を鍛えるなら腹筋運動より多関節種目を
姿勢や腹圧の改善には、スクワットやデッドリフトのようなコンパウンド種目が有効です。これらの種目は体幹の安定性を高めるだけでなく、腹横筋や骨盤底筋群も強く刺激します。
腹筋が見えるようになるためには、体脂肪率を15%以下(女性なら20%前後以下)まで下げることが一般的な目安。
それを実現するには、筋トレ+たんぱく質中心の食事+糖質の質とタイミングの管理が不可欠です。
結論:お腹を凹ませたいなら「戦略的に筋トレせよ」
● 腹筋運動では脂肪は減らない
● 有酸素運動より筋トレの方が代謝向上に効果的
● 食事制限と多関節トレーニングの組み合わせが最短ルート
40代・50代でも、正しい知識と実践があれば、お腹は割れます。
やるべきことは、回数ではなく“質”。その1セットが、本気のカラダづくりの第一歩です。