肩こり:実は怖い四十肩や五十肩
肩こりを感じる人は多いですが、その原因の一つに「腕の重さ」があります。例えば、体重75kgの人の場合、片方の腕だけでも約4.5kgもあります。
この重い腕を肩甲骨と鎖骨という少数の骨で支え、僧帽筋などの筋肉がそれを補強しています。常に重みを支えている肩の筋肉は、自然と緊張状態が続き、肩こりが発生しやすくなります。
肩が痛くて腕が上がらない症状は、一般的に「四十肩」や「五十肩」として知られています。これは加齢に伴って肩関節に炎症が生じることが原因で、多くの場合、時間とともに自然に治癒します。
しかし、中には半年以上も痛みが続くケースもあります。この場合、「肩腱板断裂」の可能性が考えられます。肩腱板は肩関節を安定させるための重要な筋肉群です。この部分が損傷しているかどうかは、MRI検査で確認することができます。早期にMRIでの診断を受けることで、損傷の程度を正確に把握し、適切な治療を受けることが可能です。
肩の痛みが長引く場合は、専門医に相談し、必要に応じてMRI検査を受けることをおすすめします。早期発見と適切な対処が、肩の健康を守るために重要です。
小濱裕司