オープンスキルとクローズドスキルについて
大学生の時、日本体育協会主催のスポーツプログラマー資格講習会を受講した際、「幼少期にオープンスキルスポーツとクローズドスキルスポーツを組み合わせて4種類以上のスポーツに取り組むと、運動能力が総合的に高まる」という指導を受けました。
オープンスキルとは?
オープンスキルは、外的要因に影響される状況で発揮される技能を指します。環境や相手の動きに応じて適応する能力が求められ、状況判断が重要です。
以下の競技は、オープンスキルの要素が高いとされています:
• 柔道、剣道、レスリング、空手、ボクシング(格闘技)
• 野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ラグビー(球技)
クローズドスキルとは?
クローズドスキルは、外的要因に影響されない安定した環境下で発揮される技能を指します。動作の正確さや反復性が求められるのが特徴です。
以下の競技は、クローズドスキルの要素が高いとされています:
• 陸上競技、競泳、マラソン
• ゴルフ、体操、トランポリン、重量挙げ、アーチェリー
自分の経験と子どもたちへの思い
私自身は、少年期に野球や柔道などオープンスキルの要素が強い競技に取り組んでいました。しかし、陸上競技の走る種目や投擲種目、体操、そして現在もトレーニングとして取り入れているパワーリフティングなど、クローズドスキルの要素が高い競技の方が自分に適性があると感じています。このことに気づいたのは、パーソナルトレーナーとして働き始めてからでした。少年期にクローズドスキルの競技にも挑戦しておけばよかったと、少し後悔しています。
だからこそ、子どもたちには、さまざまな競技や遊びを通じて幅広い動きを経験させてあげたいと思います。その経験が、将来の可能性を広げる助けになると信じています。
小濱裕司