バーベルとスミスマシンのベンチプレスには、それぞれ特有の利点と欠点があります。
【バーベルベンチプレス】
利点
①自然な動き
フリーウェイトではバーベルが自由に動くため、自然な動きができ、関節や筋肉に負担が少ないです。
②バランスの強化
スタビライザー筋肉(補助筋)を使うため、全体的なバランスとコアの強化に役立ちます。
③可動範囲
自由に動かせるため、自分に合った可動範囲でトレーニングできます。
欠点
①安全性
バーベルを持ち上げる際に、バランスを崩すと怪我のリスクがあります。特に重い重量を扱う場合、スポッターが必要です。
②技術の習得
正しいフォームを習得するのに時間がかかる場合があります。
【スミスマシンベンチプレス】
利点
①安全性
ガイドレールがあるため、バランスを崩すリスクが少なく、安全にトレーニングできます。一人でトレーニングする場合にも安心です。
②フォームの固定
固定された軌道で動くため、特定の筋肉に集中して鍛えることができます。
③バリエーション
インクラインやデクラインの設定が簡単で、様々な角度でトレーニングが可能です。
欠点
①自然な動きの制限
固定された軌道が、関節や筋肉の自然な動きを妨げることがあります。これが手首など関節の痛みの原因になることもあります。
②スタビライザー筋の関与の減少
スミスマシンではスタビライザー筋の関与が少ないため、バランスの強化には効果が薄いです。
手首の痛みの対策
スミスマシンを使用して手首の痛みを感じる場合、以下の対策を試してみてください。
①グリップの幅を調整
グリップの幅を変えることで、手首への負担が軽減されることがあります。
②手首の位置を調整
手首を真っ直ぐに保つように意識し、過度に曲げないようにします。
③重量の調整
軽めの重量から始めて、徐々に重量を増やすことで手首への負担を減らすことができます。
④サポートギアの使用
リストラップを使用して、手首をサポートすることも有効です。
《結論》
バーベルとスミスマシンの両方に利点があり、目的や体調、トレーニングのフェーズに応じて使い分けることが理想的です。バーベルは全体的なバランスとコアの強化に優れており、スミスマシンは安全に特定の筋肉をターゲットにしたトレーニングに適しています。