マッスルメモリーは本当に存在するのか

2026年5月9日

本日はベンチプレスを中心に胸のトレーニングを行いました。

ベンチプレスの自己ベストは205kg。

手術後は、

「術後1年で80%まで戻せれば順調」

と言われていました。

205kgの80%なので、目標は164kg。

そして現在は術後7ヶ月。

本日165kgを挙上し、術後1年の目標としていた80%を超えることができました。

その後は

135kg × 8回 × 3セット

高重量の後もしっかりボリュームを行うことができました。

もちろん、まだ右肩には可動域の狭さや違和感、少し痛みもあります。

それでも、ここまでかなり早いペースで戻ってきている理由の一つとして、やはり「マッスルメモリー」の影響は大きいと感じています。

昔から「マッスルメモリー」という言葉はありました。

ただ以前は、

「身体が覚えている」

「昔やっていたから戻りやすい」

というような、少し感覚的な意味で使われることも多かったと思います。

ですが現在では、マッスルメモリーは単なる精神論ではなく、実際に筋肉や神経レベルで起きている科学的な現象だと考えられています。

筋トレを継続して筋肥大が起きると、筋肉の中では「筋核」が増えていきます。

これはサテライト細胞という細胞が筋線維へ融合し、タンパク質を合成する能力を高めるためです。

簡単に言えば、

👉 「筋肉を作る工場が増える」

ようなイメージです。

そして重要なのは、トレーニングを休んで筋肉が小さくなったとしても、一度増えた筋核は長期間残る可能性が高いという点です。

つまり筋肉が小さくなっても、

👉 「筋肉を作る能力」

そのものは比較的残っている可能性があるということです。

だから再開時には、ゼロから鍛える人よりも圧倒的に早く戻ってきます。

また、マッスルメモリーは筋肉だけではありません。

実際には、

👉 「どう動かすか」

という神経系の影響もかなり大きいです。

ベンチプレスのような高重量種目は、単純に筋肉が強いだけでは上がりません。

・どこで力を入れるか

・どこに重心を乗せるか

・肩甲骨をどう使うか

・脚をどう踏ん張るか

こういった細かい動きの積み重ねで成り立っています。

長年トレーニングを続けていると、こうした動作パターンが神経系に蓄積されていきます。

そのため、しばらく離れても、

👉 「動きそのもの」は残っている

ことが多いです。

今回、術後7ヶ月で165kgまで戻ってきました。

もちろん、

・リハビリ

・トレーニング頻度

・食事

・睡眠

・調整

これらも重要です。

ただ、それに加えて、

👉 35年間続けてきたトレーニング歴

この影響はかなり大きいと感じています。

私は1991年からベンチプレスを継続しており、長年にわたり高重量トレーニングを積み重ねてきました。

その中で作られてきた

・筋力

・神経系の動き

・フォーム

・身体の使い方

これらが、今回の回復スピードにも大きく影響していると感じています。

一度しっかり作った筋力や動きは、完全になくなるわけではありません。

だからこそ、再開時の戻り方にも大きな差が出ます。

ただし、ここで重要なのは、

👉 「戻りが早い=無理していい」

ではないということです。

特に術後は、

・可動域制限

・左右差

・痛み

・代償動作

こういった問題が残ります。

実際、今も右肩には違和感や少し痛みがありますし、可動域も完全には戻っていません。

だから今は、

👉 「どこまで上げるか」

ではなく、

👉 「どう動かすか」

こちらを優先しています。

無理に重量を追いすぎると、動きが崩れたり、別の場所を痛める原因になります。

だからこそ、今は状態を確認しながら、一歩ずつ調整している段階です。

マッスルメモリーは、単なる気合いや根性論ではありません。

過去に積み上げた努力が、

・筋肉

・神経

・動作

として身体に残っている状態です。

つまり、

👉 「昔の努力が、今の自分を助けてくれている」

ということです。

これは年齢を重ねても大きな武器になります。

だからこそ、筋トレは短期間だけではなく、長く続ける価値があると感じています。