筋トレは、動作のスピードによって効果が大きく変わります。
スポーツ、ボディメイク、リハビリ。それぞれに合った速さで行うと、結果が早く出やすくなります。
ここでは目的別の「正しいスピード」を分かりやすく解説します。
■ スポーツ強化なら「できるだけ速く!」
スポーツは勝負の決め手が一瞬の動き。
その一瞬の力(瞬発力)を高めるには、速い動作のトレーニングが効果的です。
例:
・サッカーのダッシュ(最初の一歩で差がつく)
・野球のスローイング(送球の立ち上がりがアウトに直結)
・ボクシングのパンチ(相手が反応できない速さ)
・柔道の組み手〜投げ(崩し→投げを一気に)
・ゴルフのスイング(ヘッドスピードUP → 飛距離UP)
・競泳のストローク(水を捉えてから推進力に変える速さ)
研究でも、
「速い動き」=瞬間的に強い力を出す能力の向上に有効と報告されています。
※ポイント:
スピードが落ち始める前にセットを終えると、動きのキレを保てます。
■ ボディメイクなら「ゆっくり、反動なし」
筋肉を引き締めたい・カッコよくしたい方は
ゆっくりコントロールした動きを意識しましょう。
・反動を使わない
・下ろす局面を特にゆっくり
→ 筋肉がしっかり刺激を受ける時間が長くなり、見た目の変化につながりやすいです。
研究でも「ゆっくり効かせる」ほど筋肉が大きくなりやすい傾向が示されています。
■ リハビリは「丁寧にゆっくり」
ケガ明けは特に、
フォームが乱れない速さ=慎重な動きが優先です。
・痛みなく正しく
・ブレなく安定して
・徐々に速さを戻す
いきなり速い動作を行うと、再発のリスクが高くなります。
■ まとめ(シンプルな指針)
・スポーツ → 速く!:瞬発力UP&動きのキレ
・ボディメイク → ゆっくり!:筋肉への刺激UP
・リハビリ → ゆっくり慎重に!:安全に動作回復
同じ筋トレでも「速さ」を変えるだけで、狙う効果が切り替わります。
あなたの目的に合ったスピードで、体はもっと良く変わります。

