サッカーワールドカップ2026のアメリカ対オーストラリア戦で、珍しい出来事がありました⚽️
試合終了間際、ドイツ人のフェリックス・ツヴァイアー主審が突然ピッチに倒れ込みました。
原因は、足の筋肉のけいれん、いわゆる「足がつった」状態だったと報じられています。
選手たちが主審の足を伸ばしていると、第4審判が黄色い容器に入ったドリンクを持ってきました。
主審がその液体を口にすると、間もなく立ち上がり、試合を再開。あまりにも早い回復に、「仙豆のような飲み物」と話題になりました。
その正体は、ピクルスジュースだったとされています🥒
🥒ピクルスジュースとは?
ピクルスジュースは、ピクルスの漬け汁をもとにした、酢や塩分を含む飲料です。
海外では、運動中の筋肉のけいれん対策として、小さなショットタイプの商品も販売されています。
日本ではあまりなじみがありませんが、アメリカを中心にスポーツをする人から注目されています。
なぜ飲んですぐに回復したのか?
「塩分や水分が補給されたから、足のつりが治ったのでは?」
そう思うかもしれません。
しかし、飲んでから短時間で回復した場合、塩分が腸から吸収され、筋肉まで届いたとは考えにくいでしょう。
ピクルスジュースの即効性には、強い酸味による神経への刺激が関係していると考えられています。
酢の強い刺激が口や喉の感覚受容器に作用し、その情報が脳や脊髄に伝わることで、筋肉を過剰に収縮させている神経の興奮が抑えられる可能性があります。
簡単にいえば、強い味の刺激が神経に割り込み、つり続けている筋肉を落ち着かせるイメージです。
🔬研究でも回復時間が短縮
ピクルスジュースを飲んだ場合、水を飲んだ場合よりも、筋肉のけいれんが続く時間が短くなったという研究があります。
ただし、研究の多くは、電気刺激によって人為的に筋肉をつらせた実験です。
サッカーやマラソンなど、実際の競技中に自然に起きる足のつりに、誰でも同じ効果が出るとは限りません。
今回の主審も、ドリンクを飲む前に選手からストレッチを受けています。
そのため、ピクルスジュースだけで治ったと断定することはできず、ストレッチや休息、時間の経過などが重なって回復した可能性があります。
足がつる原因は水分不足だけではない
運動中の足のつりは、水分不足や塩分不足だけで起こるわけではありません。
主な原因としては、
✅ 筋肉や神経の疲労
✅ 普段以上の運動強度
✅ 暑さや大量の発汗
✅ 水分やナトリウムの不足
✅ 急な加速や方向転換の繰り返し
などが考えられます。
サッカーの審判は、試合中に長い距離を走りながら、加速、減速、方向転換を何度も繰り返します。
試合終了間際には、選手と同じように大きな疲労が蓄積していたのでしょう。
足がつったときの対処法
足がつった場合は、まず運動を中止し、つった筋肉をゆっくり伸ばします。
ふくらはぎがつった場合は、膝を伸ばし、つま先をすね側へゆっくり近づけます。
暑い環境では涼しい場所へ移動し、水分と電解質も補給します。
めまい、頭痛、吐き気、意識がもうろうとする症状がある場合は、熱中症の可能性もあるため、無理に競技へ戻ってはいけません。
ピクルスジュースは魔法の薬ではない
ピクルスジュースは、すでに起きている筋肉のけいれんを短時間で軽減する可能性があります。
ただし、飲めば必ず治るわけではなく、足のつりを完全に予防できるものでもありません。
また、塩分が多く、強い酸味で胃が不快になる場合もあります。高血圧や腎臓病などで塩分制限を受けている人は注意が必要です。
サッカーワールドカップ2026で注目されたピクルスジュースは、本物の「仙豆」ではありません。
それでも、味覚への強い刺激を利用して筋肉のけいれんを抑える可能性がある、興味深いドリンクといえるでしょう。

