
1. 人は「変わること」にブレーキがかかる
私たち人間は、「今のままが楽」と感じるようにできています。
だから、たとえ体を変えたいと思っていても、新しいことにチャレンジしようとすると、少し不安になったり、面倒に感じてしまうのは自然なことです。
例えば、外が寒くても体温を36度くらいに保とうとするように、心も「いつもの状態」に戻ろうとする力があるんです。
これを「コンフォートゾーン(=安心できる状態)」と呼びます。
2. 自分をつくっているのは「思い込み」
「ダイエットって、辛くて我慢ばかり」
「仕事って、長く働くことがえらい」
「甘い物は悪だ」
こうした考えは、実は自分のこれまでの経験や周りの人から聞いたことからできた“思い込み”です。
信じてしまったら、それが正しいとずっと思い続けてしまいます。
でもそれって、本当にあなたに合っている考え方でしょうか?
3. 「言葉」と「体験」が変われば、考え方は変えられる
たとえば…
ポテトフライ → ゆでたじゃがいも
白いごはん → 大麦入りごはん
甘いお菓子 → ギリシャヨーグルトや高カカオチョコ
こんなふうに、ちょっと言い方を変えたり、食べるものを変えてみるだけで、「ダイエット=ガマンばかり」ではなく、「ダイエット=体にいいものを選ぶ」という考え方に変わっていきます。
また、「なんとなく選ぶ食事」から「PFC(たんぱく質・脂質・炭水化物)のバランスを考えた食事」にするだけでも、体に変化が出てきます。
そして何より、記録をつけること。
体重・食事・トレーニング内容など、少しでも記録しておくと、自分の行動や考え方が見えてきて、自然と価値観が変わっていきます。
4. ゴール(目標)を決めると、行動しやすくなる
「何キロまで痩せたいか」
「この服を着られるようになりたい」
「健康診断で引っかからない体にしたい」
こうした“ゴール”があると、自然とやる気がわいてきます。
学校の宿題も、「いつまでに提出」があるからやる気が出るのと同じです。
そして、ゴールはできるだけ「本当に自分がなりたい姿」にしましょう。
過去に失敗したことや、他の人の意見は気にしないことがポイントです。
5. ゴールに近づくための、簡単マインドトレーニング
① 小さな成功体験を重ねる
小さな「できた!」を積み重ねることが、もっと行動したい!という気持ちにつながります。
たとえば…
昨日よりも野菜が多めに食べられた
おやつを1回ガマンできた
今日もジムに来られた!
こうした小さな成功の積み重ねが、自信をつくります。
② なりたい自分を想像する
夜寝る前や朝起きたときに、「ゴールを達成した自分」を想像してみましょう。
痩せた自分がどんな服を着ているか
周りの人からどんな言葉をかけられるか
自分自身がどんな気持ちでいるか
これを毎日繰り返すことで、脳が「もうできている」と感じて、実際の行動も変わっていきます。
③ 行動を“当たり前”にする
行動を特別なことにしないで、「歯を磨くように」毎日の流れに組み込んでいくことがコツです。
朝起きたら白湯を飲む
夜ご飯はPFCを意識する
週2回は必ずジムに行く
「考えなくてもできる状態」を作ることが、無理なく続けるコツです。
まとめ
体を変えるには、まず「言葉」と「体験」を変えること。
考え方を変えるには、今までと違う経験を積んでいくことが必要です。
どんなに小さな一歩でも大丈夫です。
今日から少しずつ、「なりたい自分」に近づく行動を始めていきましょう。
あなたの未来は、あなたの言葉と行動で、いつからでも変えることができます。