CKが異常高値!?筋トレとサプリを完全休止して乗り切った“手術前2週間の真実”

こんにちは。

小濱トレーニングジム代表の小濱裕司です。

今回は、私自身が経験した

「血液検査でCK(クレアチンキナーゼ)が異常高値を示し、筋トレとサプリメントの摂取を中止 → 完全休養 → CK正常化 → 無事に手術へ」

という一連の流れをお伝えします。

私は、自らトレーニングを日々継続している“実践者”としての立場と、

14年以上一日も休まず指導を続けている“パーソナルトレーナー”としての立場の両方から、

この経験を通して学んだことを記録しておきたいと思います。

この出来事は、2025年8月28日の血液検査がきっかけでした。

普段からトレーニングを続けている方や、

検査や手術を控えている方にも参考になれば幸いです。

1. 2025年8月28日、CK異常高値が判明

ある病気の手術前に受けた術前の血液検査にて、

医師から「CKの値が異常に高い」と指摘されました。

「このままの数値では手術が延期になる可能性があります。2週間後に再検査を行いますので、それまでは筋トレとサプリメントの摂取をすべて中止してください」

という厳しい指示が出され、私はすぐに対策を開始しました。

この時点では手術はまだ延期されておらず、

再検査でCKが正常に戻っていれば予定通り手術ができる、

という条件付きの猶予期間が与えられた状態でした。

2. CK異常高値の背景にあった「8月5日以前の生活」

💪 8月5日に腱板断裂する前の私は…

ベンチプレス180kg以上

週6回の高強度トレーニング

毎日複数のサプリメント摂取  (マルチビタミン、プロテイン、クレアチン、グルタミンなど)

という状態で、強度・頻度ともに非常に高いトレーニングを行っていました。

🩹 腱板断裂後は…

腱板を断裂してからは、トレーニング内容を見直し、

ランニングマシン(Skillrun)での有酸素運動中心に切り替えていました。

とはいえ、有酸素でも一定の負荷はかかっていたかもしれません。

「高強度トレーニングを止めたから大丈夫だろう」と思っていましたが、

CK値の異常という形で、筋肉の修復が追いついていない現実を突きつけられた形です。

3. CKとは?なぜ高くなるのか?

**CK(クレアチンキナーゼ)**は、筋肉や心筋、脳などに存在する酵素で、

筋肉にダメージがあると血中に漏れ出す特徴があります。

つまり、CKが高い=筋損傷が起きている可能性があるという指標です。

📌 CKが高くなる主な要因

高強度の筋トレやスポーツ

筋肉痛(DOMS)

転倒・打撲などの外傷

横紋筋融解症などの筋疾患

てんかんや熱中症

スタチンなど一部の薬剤

クレアチンなどのサプリメント

実際、トレーニング後にCKが数千〜1万U/L以上になることは珍しくありません。

しかし、医療現場では「異常値」と判断され、手術を延期する材料になるほど重要視されるのです。

4. 医師が「再検査指示」を出した理由

私のCK値は、明らかにトレーニングによる一時的な上昇だと自覚していましたが、

医師にとっては、

横紋筋融解症などの病的状態を否定できない

術中・術後の回復に影響する可能性がある

ミオグロビン尿による腎障害のリスク

といった観点から、「一旦経過観察」という判断をされたのだと思います。

筋トレ愛好者やアスリートには普通の数値でも、

医療の視点では**「数値が異常=何かが起きている」**と見なされるのです。

5. 2025年8月28日〜9月11日:完全休養へ

再検査日は2025年9月11日に決定。

それまでの約2週間は、以下のような内容で完全休養モードに切り替えました。

✅ 実施したこと

筋トレ完全中止(重量・自重すべて)

サプリメント一切中止(プロテイン、クレアチン、EAA、BCAAなど)

有酸素運動も禁止

炎症を抑える食事(青魚・野菜・果物・発酵食品など)を中心に

水を1日2〜2.5L飲むよう意識

風呂でしっかり温めるが、筋肉を揉まない

6. 2025年9月11日、再検査でCK正常値に!

いよいよ再検査日。

朝、緊張しつつ病院へ向かい、血液検査を受けました。

その結果…

「CK、完全に正常値に戻りました。予定通り手術を行いましょう」

という医師の言葉に、胸をなでおろしました。

この2週間で行った「筋トレ・サプリ完全ストップ」「生活習慣の見直し」が、

確実にCKを正常化させたという結果となりました。

7. CKが下がった理由と、サプリの影響

CKの回復スピードには個人差がありますが、

筋トレ由来のCK上昇であれば、通常:

3〜7日で半減 2週間で正常範囲まで回復可能

特に、サプリメントによるCKへの影響は直接的ではなく、

筋出力や回復を早めることでトレーニング負荷を高め、間接的にCK上昇を促すケースがあります。

医師が「すべてのサプリを止めてください」と言ったのは、

予測不能な要因をすべて排除し、純粋な回復状態での数値を確認したかったからだと理解しています。

8. 今後の対応:検査前には“トレオフ”

今回の経験から、今後の術前検査や健康診断では、

以下のような準備をおすすめします。

✅ 検査前にやるべきこと

1週間前から筋トレは完全休止

クレアチン、BCAA、EAA、プロテインなどの摂取を中止

水分2L以上/日、確保

医師に「普段の運動習慣」を伝える

9. まとめ:CKは下がる。焦らず“止まる勇気”を

私自身、今回の経験を通して、

「筋肉を大切にするためには、休むこともトレーニングの一部」

「CKは筋トレの努力の証ではあるが、医療現場では“異常値”と見なされることもある」

ということを、身をもって学びました。

普段の生活では意識しない数値でも、

手術や精密検査の場面では大きな意味を持つ――。

それを知っておくことが、自分の身体を守る第一歩になると思います。