130kg×6×6ベンチプレス実践とフォーム維持の鍵

【8月5日(火) ベンチプレス130kg×6×6実施報告|コンディション低下時の神経適応トレーニング】

2025年8月5日(火)は、筋力維持・神経系刺激を目的とした中負荷セッションとして、ベンチプレス130kg×6回×6セットを実施しました。

本来であればRPE(自覚的運動強度)5〜6程度で行える内容ですが、この日は左肘の内側部(内側上顆)と右肩前方部(三角筋前部〜肩甲下筋付着部)に違和感を抱えた状態でのトレーニングとなりました。

■ 技術的課題と補正戦略

過去のセッションにて実施した60kg×50回×1セットの高回数セッションの影響により、上腕三頭筋・前腕屈筋群のDOMS(遅発性筋痛)が残存していた可能性が考えられます。また、スモロフJr.スクワットによる肩甲帯・僧帽筋中部・下部の緊張増大もフォーム制御に影響しました。

バーベルの下降局面では肩関節の安定性確保が難しく、上腕骨頭の前方偏位を抑えるためのスタビライゼーションが重要となりました。グリップ幅は81cmラインに小指を合わせた中間グリップを採用し、ストレス分散を意図的に調整。エキセントリック局面では意識的なローディングを、コンセントリック局面ではバースト力を抑制しながら実施しました。

■ セット間管理と疲労コントロール

インターバルは全セットを通じて3分で統一。これは神経系の再興奮を促進しつつ、中枢性疲労の蓄積を抑える目的で設定されたものです。RPEはセットを追うごとに上昇し、最終セットでは7程度まで上がった感覚がありましたが、フォームの乱れや過剰な代償動作は見られず、無理のない範囲で6セットすべてを完遂できました。

■ 今後の対応と予防戦略

違和感のあった部位には、以下のリカバリードリルを導入予定です:

左肘:前腕屈筋群に対するIASTM(インストゥルメント・アシステッド・ソフトティッシュ・モビリゼーション)

右肩:肩甲下筋および小円筋の**PNF(固有受容性神経筋促通法)**ストレッチ

全体的対策:エクスターナルローテーション強化および肩甲骨安定性向上エクササイズ(例:セラバンドY-Raise)

■ トレーニング記録(2025年8月5日 火)

種目:ベンチプレス

重量:130kg

回数:6回

セット数:6セット

インターバル:3分(固定)

RPE:6〜7(セット毎に上昇)

■ 総括

ベンチプレスという単関節的なプッシュ動作であっても、肩甲帯や肘関節周囲のコンディションが出力効率に直結します。

特に、疲労の蓄積や過去セッションの影響が残る中での実施では、筋出力よりもフォーム精度と関節保護を優先する戦略的判断が求められます。

今後もコンディションに応じてボリューム・強度・インターバルの3要素を柔軟に操作しながら、年間を通じたトレーニングの継続性とパフォーマンス維持に努めていきます。