46歳の再出発――右肩の手術が教えてくれた新たな目標

小濱裕司、46歳を迎えて

― 止まらぬ情熱、進化し続けるパーソナルトレーナーとして ―

2025年10月22日。

本日、私は46歳になりました。

こうしてまたひとつ年を重ね、今も健康でトレーニングを続けられていること、そしてお客様と日々向き合えることに心から感謝しています。

この年齢になってもなお「挑戦したい」「進化したい」と思えるのは、支えてくださる方々の存在と、トレーニングの魅力そのもののおかげです。

◆ トレーニングを始めた12歳から変わらない想い

私がトレーニングを始めたのは、1991年。

12歳の頃、初めてバーベルを握ったときのあの感覚は、今でも鮮明に覚えています。

筋肉が動く感覚、重りを持ち上げる充実感、そして「昨日より少し強くなれた」という小さな達成感。

あの瞬間から、私の人生はトレーニングと共にあります。

それから34年間、トレーニングを継続してきました。

ベンチプレス100kg以上:1994年から32年連続達成

ベンチプレス180kg以上:2004年から22年連続達成

この数字は、単なる記録ではありません。

自分との約束を守り続けてきた「生き方の証」です。

日々のトレーニングを通じて、身体だけでなく心の強さを育ててきました。

◆ パーソナルトレーナーとしての24年間

パーソナルトレーナーを職業にしてから、気づけば24年以上の月日が経ちました。

この24年間、時代もトレーニング理論も大きく変わりました。

それでも、根本にあるのは「お客様一人ひとりの可能性を引き出すこと」です。

パーソナルトレーナーという仕事は、単に筋肉を鍛えるための指導ではありません。

人それぞれの体調、性格、生活背景を理解し、その人に合った最善の方法で導く。

その過程の中で生まれる「達成感」こそが、私の原動力です。

「昨日より強く」「今日を全力で」

その積み重ねが、人生を変える力になる。

その信念は、24年経った今もまったく変わりません。

◆ 右肩腱板断裂の手術、そして立ち止まって気づいたこと

今年、私にとって大きな出来事がありました。

それは、右肩の手術です。

この手術により、14年以上続いていた「無休でのパーソナルトレーニング指導(5360日)」という記録が途絶えました。

トレーナーとして、そして一人の人間として、この“継続”に強い誇りを持っていました。

それが止まった瞬間は正直、悔しさと寂しさが入り混じりました。

けれど、そこで改めて感じたのは「立ち止まることの大切さ」です。

走り続けているときには気づけなかったことが、静かな時間の中で見えてきました。

身体を休めること、回復に集中すること、それもまた“強さ”の一部なのだと。

◆ しばらくは右肩のリハビリが続きますが

現在も右肩のリハビリが続いています。

ベンチプレスどころか、右手で重りを持つことも禁止されている状況で、まだトレーニング自体できない状況です。

それでも、焦りはありません。

今は身体の回復に集中し、次のステップへ向かうための大切な時間だと受け止めています。

リハビリを通じて痛感しているのは、

「人の身体は使い方次第でいくらでも回復できる」ということ。

筋肉、関節、神経は正しい刺激を与えれば、年齢に関係なく再び動きを取り戻します。

この経験を糧に、同じように怪我や痛みを抱える方々へ、

“無理をせず、しかし諦めないトレーニング”を伝えていきたいと思います。

◆ 壊れない身体づくりへの探求

これからの私のテーマは、「壊れない身体をつくる」ことです。

強い筋肉や重い重量も大切ですが、最も重要なのは「動き続けられる身体」を維持すること。

そのために、

関節の安定性を高める関節トレーニング

神経伝達とバランス感覚を整えるパワープレート

機能的可動域を引き出すエンコンパス

これらのトレーニングを組み合わせ、

“力・柔軟性・安定性”の三要素をバランスよく整えることを重視しています。

怪我を経験した今だからこそ、**「挙上重量を伸ばすこと」よりも、

「長く強く動き続けること」**の価値を深く実感しています。

◆ 継続の先にある「自分を超える力」

トレーニングにおいて最も大切なのは、【続けること】です。

結果はすぐには出ません。

しかし、続けることで確実に身体も心も変化していきます。

トレーニングは、他人と比べるものではありません。

昨日の自分より一歩前に進めたか。

その積み重ねこそが、人生を変える最大の力になる。

46歳になった今も、私は毎日それを自分自身に問い続けています。

そしてその姿勢を、お客様にも伝え続けていきたいと思います。

◆ 支えてくれる家族とお客様へ

ここまでやってこられたのは、家族の支え、そしてお客様のおかげです。

長年トレーニングを続ける中で、たくさんの励ましと笑顔に助けられてきました。

とくに手術からの回復期では、多くのお客様が温かい言葉をかけてくださいました。

その一言ひとことが、私にとって何よりのエネルギーでした。

家族にも感謝しています。

どんな時も支えてくれた妻、応援してくれる子どもたち。

その存在があるからこそ、私は前を向き続けられます。

◆ 46歳、ここからもう一度「挑戦」へ

46歳という年齢を迎え、私は再び“挑戦者”に戻ります。

年齢を重ねても、進化の可能性は無限にあります。

筋肉も技術も、そして心も、磨こうと思えば何歳からでも変えられる。

これからもしばらくはリハビリを続けながら、

**「動ける身体」「挑戦できる身体」**をつくるための探求を深めていきます。

経験を知識に変え、知識を実践に変え、

その実践をまた誰かの未来に繋げていく。

これが私の使命であり、これからの目標です。

◆ 最後に

46歳を迎えた今、改めて思うのは「感謝」と「継続の力」。

どんな時も、トレーニングが私を支えてくれました。

これからも、身体を鍛えることの楽しさ、そして挑戦することの素晴らしさを伝え続けていきます。

たとえ怪我や年齢の壁があっても、人は必ず前に進める。

そのことを、私自身が証明していきたいと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

小濱トレーニングジム代表

小濱裕司(こはま ひろし)