背骨がボキボキ鳴るのはなぜ?気になる原因と注意点を解説

お客様から、

「首や腰を動かした時に背骨がボキボキ鳴るのは大丈夫なんですか?」
「整体やストレッチで背骨が鳴るのはなぜですか?」

というご質問をいただくことがあります。

背骨が「バキッ」「ボキッ」と鳴るのはなぜ?

首や腰などの背骨を大きく動かした時に、

「バキッ」
「ボキッ」

という音が鳴ることがあります。

この音の原因は、骨がぶつかっている音ではありません。

関節を大きく動かすと関節面がわずかに離れ、関節を包んでいる袋(関節包)の中の圧力が低下します。

すると関節の中にある液体(滑液)に溶け込んでいたガスが気泡となり、その気泡がはじけることで音が発生すると考えられています。

炭酸飲料のフタを開けた時に泡が出る現象に少し似ています。

背骨が鳴ると体が軽く感じるのはなぜ?

研究では、関節が鳴る現象によって関節の容積が約15%増加することが報告されています(Unsworthら、1971)。

関節の中にゆとりが生まれることで、一時的に関節が動きやすくなり、可動域が広がると考えられています。

実際に脊柱(背骨)の関節モビライゼーションなどでも、関節が鳴った後に動きやすさを感じることがあります。

そのため、

「鳴ったらスッキリした」
「首や腰が軽くなった気がする」

という感覚が生じることがあります。

背骨を鳴らすことは良いこと?

ここで大切なのは、

関節を鳴らすこと自体が目的ではない

ということです。

関節モビライゼーションやストレッチの目的は、あくまでも可動域を改善することです。

その過程で自然に音が鳴ることはありますが、

「音を鳴らしたい」
「もっと大きな音を出したい」

と考えて無理に首や腰をひねったり、勢いよく動かしたりすることはおすすめできません。

場合によっては関節や周囲の組織を傷める原因になることもあります。

どう考えるのが理想?

可動域改善を目的として適度な範囲で関節を動かしている中で、

自然に音が鳴れば問題ありません。

逆に、

音が鳴らなかったから効果がない

というわけでもありません。

大切なのは、

・無理な力を加えないこと
・勢い任せに動かさないこと
・可動域改善を目的に行うこと
・痛みがある場合は無理をしないこと

です。

「背骨を鳴らすために動く」のではなく、

「体を動きやすくするために動いた結果、自然と音が鳴ることがある」

というくらいに考えるのが良いでしょう。

首や腰の違和感があるからといって、毎回無理にボキボキ鳴らす必要はありません。安全な範囲で体を動かし、可動域や柔軟性の改善を目指していきましょう。