腰痛は、安静にしすぎず軽く動くことが回復を助けます

千葉県木更津市のパーソナルトレーニングジム、小濱トレーニングジム代表、パーソナルトレーナーの小濱裕司です。

骨折や感染症などが疑われない一般的な腰痛では、長く安静にするよりも、痛みを悪化させない範囲で軽く体を動かすことが、痛みの軽減や日常動作の回復に役立ちます。

腰痛が気になるときこそ、その日にできる動きを見つけ、体の状態に合った活動を続けることが大切です。今回は、軽い運動で回復を支える考え方と、パーソナルトレーニングでの取り組み方をご紹介します。

■ 長く安静にするより、できる範囲で体を動かす

急に起こった一般的な腰痛について、寝て安静にする場合と活動を続ける場合を比較した研究では、活動を保つ方が、痛みや日常動作の改善に利点が認められています。[1]

つまり、骨折や感染症などが疑われず、医師による運動制限がない場合には、無理なく動ける範囲を見つけ、普段の活動を少しずつ続けることが回復の助けになります。

ここでいう「軽く動かす」とは、短時間歩く、立つ・座る動作を行う、楽に動かせる範囲で体操をする、といった取り組みです。痛みの程度や体力に合わせて、時間・回数・動く範囲を調整します。

■ 軽い運動から、日常生活を支える体づくりへ

痛みが出て間もない時期は、歩行などの日常活動を維持し、その日に取り組みやすい動作から始めます。動きやすさが戻ってきたら、体幹や下半身を使う運動を段階的に加えていきます。

3か月以上続く一般的な腰痛では、運動療法による痛みの改善が研究で支持されています。有酸素運動や筋力トレーニングなどを継続し、日常生活を支える体力や筋力を育てていきましょう。[2]

パーソナルトレーニングでは、動作を確認しながら種目・回数・負荷を調整できるため、その方に合った運動の進め方を具体的に組み立てられます。

■ 軽く体を動かすための実践例|状態に合わせて選ぶ15種目

軽い歩行から体幹・下半身の筋力づくりまで、状態に合わせて選べる運動例をご紹介します。その日に取り組みやすい種目を選び、少量から始めましょう。回数や時間は開始時の目安です。

1.ウォーキング

平地やトレッドミルで、楽に会話できる速さで歩きます。歩幅は自然に保ち、まずは3〜5分程度から。長く続けるより、短時間に分ける方が取り組みやすい場合もあります。

目安:3〜5分。状態に合わせて1〜2分ずつに分ける。

2.仰向けの骨盤前後傾

仰向けで膝を立て、骨盤を小さく前後に動かします。腰と床の隙間を軽く減らし、楽な位置に戻しましょう。呼吸を続けながら、心地よく動かせる範囲を確認します。

目安:5〜8回×1セット。

3.キャット&キャメル

四つ這いになり、背中をゆっくり丸めたり、反らしたりします。背骨や骨盤を動かす練習です。動きは小さめから始め、腰の反応に合わせて範囲を調整します。

目安:5〜8回×1セット。

4.ヒールスライド

仰向けで膝を立て、お腹に軽く力を入れます。片方の踵を床につけたまま前へ滑らせ、元の位置に戻します。骨盤を安定させながら脚を動かせる距離で行いましょう。

目安:左右5回ずつ×1〜2セット。

5.四つ這いロックバック

四つ這いから、お尻をゆっくり踵の方向へ引き、元の位置に戻します。股関節や膝を曲げながら体を動かす練習です。腰と膝が楽な位置で折り返します。

目安:5〜8回×1セット。

6.バードドッグ

四つ這いから、対角になる手と脚をゆっくり伸ばします。体幹を保ちながら手脚を動かす種目です。腕だけを伸ばす、片脚を床に滑らせるなど、段階を分けて取り組めます。

目安:左右3〜5回ずつ。各3〜5秒保持。

7.ヒップリフト/ブリッジ

仰向けで膝を立て、両足で床を押しながらお尻を持ち上げます。お尻や太ももの後ろ側を使う運動です。腰が楽な高さまで上げ、ゆっくり下ろします。

目安:6〜10回×1〜2セット。

8.膝つきフロントプランク

肘を肩の下につき、前腕と両膝で体を支えます。肩から膝までをおおむね一直線に保ち、自然な呼吸を続けましょう。姿勢を保てる短い時間から始めます。

目安:5〜10秒×2回。

9.膝つきサイドプランク

横向きで膝を曲げ、肩の下に置いた肘と膝を支点に、お尻を持ち上げます。体幹の横側を使って姿勢を支える運動です。腰や肩の状態を確認しながら行います。

目安:左右5〜10秒ずつ×2回。

10.椅子からの立ち座り

高めの椅子やベンチに座り、足裏で床を押して立ち上がり、ゆっくり座ります。日常の立ち座りにつながる下半身の運動です。座面の高さや手の支えで負荷を調整できます。

目安:5〜8回×1〜2セット。

11.ヒップヒンジ

膝を軽く曲げ、お尻を後ろへ引きながら、股関節から上体を傾けて戻します。物を持ち上げる動作につながる練習です。まずは重りを持たず、浅い範囲で動きを確認します。

目安:5〜8回×1〜2セット。

12.つかまりスプリットスクワット

固定された支えを持ち、足を前後に開いて両膝を軽く曲げ伸ばしします。前足の足裏を床につけ、腰と膝が楽な深さで行います。左右それぞれの脚で体を支える練習になります。

目安:左右5回ずつ×1〜2セット。

13.低い台へのステップアップ

安定した低い台へ片足ずつ上がり、ゆっくり降ります。階段の上り下りにつながる運動です。必要に応じて手すりを使い、台の高さは体力や腰・膝の状態に合わせます。

目安:左右5回ずつ×1〜2セット。

14.立位の股関節外転

固定された支えを持ち、つま先を前へ向けたまま、片脚を横へ小さく開いて戻します。お尻の横側の筋肉を使う運動です。上体を落ち着かせて、ゆっくり脚を動かします。

目安:左右6〜10回ずつ×1〜2セット。

15.壁への腕立て伏せ

壁に両手をつき、体をおおむね一直線に保ちながら肘を曲げ伸ばしします。胸や腕を使いながら体幹を保つ練習です。足を壁へ近づけると、負荷を軽くできます。

目安:6〜10回×1〜2セット。

種目の選択は、AAOS(米国整形外科学会)やNHS(英国の公的医療機関)の運動資料などを参考に、指導用の開始例としてまとめています。[3]

■ 運動中から翌朝まで、体の反応を確認する

運動を続ける際は、その場の動きやすさに加え、終了後や翌朝の状態も確認します。

・痛みが増え続けていないか

・いつもの歩行や立ち座りが楽にできるか

・夜間の睡眠や翌日の生活に影響がないか

症状が強まる場合は、回数・可動域・負荷を減らすか、取り組みやすい種目へ変更します。状態が安定していれば、回数や時間などを一つずつ増やしていきましょう。[4]

例えば、「ウォーキング3〜5分→ヒールスライド→ブリッジ→椅子からの立ち座り」を各1セットから始める方法があります。15種目の中から、その日の状態や目標に合うものを組み合わせます。

■ 安心して運動を続けるための状態確認

転倒後の強い痛みや発熱、新たな脚のしびれ・筋力低下がある場合は、医療機関で状態を確認してから運動内容を決めましょう。排尿・排便の異常や股の間の感覚低下が現れた場合は、緊急の受診が必要です。[5]

■ 参考資料

[1]Cochrane:急性腰痛・坐骨神経痛における安静と活動の比較

[2]Cochrane:慢性腰痛に対する運動療法

[3]種目の参考資料

AAOS:Spine Conditioning Program

NHS Bexley:Acute Low Back Pain

NHS Plymouth:Back Rehabilitation Programme

RNOH:Functional Fitness Exercise Pack

NHS:Strength exercises

[4]NHS Dynamic Health:Lower back pain

[5]日本整形外科学会「腰痛」/NHS「Sciatica」

■ 小濱トレーニングジムで、自分に合った体づくりを

パーソナルトレーニングでは、同じ種目でも、動く範囲、体を支える位置、回数、負荷などを一人ひとりに合わせて調整できます。

小濱トレーニングジムでは、体の状態や運動経験、目標を伺いながら、取り組みやすい運動を組み合わせていきます。立つ、歩く、しゃがむといった日常動作から、筋力づくり、体力向上まで、段階に合わせた体づくりをサポートします。

軽く動けることから始め、その日の状態に合わせて積み重ねていく。小濱トレーニングジムは、一人ひとりに合った運動で、動きやすい体づくりをサポートします。

千葉県木更津市で、腰の状態に配慮しながら運動を始めたい方、自分に合ったトレーニングを身につけたい方は、ぜひご相談ください。

皆様のご利用をお待ちしております。