千葉県木更津市のパーソナルトレーニングジム、小濱トレーニングジム代表のパーソナルトレーナー、小濱裕司です。
スクワットでしゃがみにくい、ランジでふらつく、デッドリフトの姿勢が取りにくい。こうした場面では、重量や回数に加えて、関節の動きと身体の使い方を確認することが大切です。
下半身の運動には、股関節・膝・足首と体幹が関わります。それぞれの動かせる範囲と、負荷を支えながら動きを制御する力に目を向けます。
柔軟性の評価は、測り方と実際の動作を併せて考えます。
例えば、股関節を後ろへ伸ばせる範囲を調べる修正トーマステストでは、骨盤の傾きを適切に管理しないと、測定結果が不正確になることが報告されています。見かけの脚の角度だけでは、股関節そのものの動きを十分に捉えられません。参考研究
また、14人の競技者を調べた研究では、静止した状態で測った股関節の柔軟性と、走行中の骨盤・股関節の動きには有意な関連が認められませんでした。対象が限られた研究ですが、柔軟性の数値だけで運動中の使い方を判断できないことを示しています。参考研究
このため、指導では可動域の確認に加え、実際に行う種目を軽い負荷で観察することを重視します。
スクワットなら、足裏の接地やしゃがむ深さを確認し、足幅などを調整します。デッドリフトで開始姿勢を取りにくければ、バーの位置を高くして比較します。ランジで不安定になる場合は、手の支えや踏み出す距離を変え、取り組みやすい条件を探します。
一度に多くの条件を変えず、変更前後を比べると、何が役立ったかを確認しやすくなります。その場で楽に動けても、それだけで痛みの原因が特定できた、組織が治ったとは判断しません。
ストレッチや手技を取り入れる場合も、その後の動作を再確認します。さらに、扱えた重量・回数、運動後や翌日の症状を記録し、負荷を調整していきます。痛みが続く場合や、しびれ・力の入りにくさがある場合は、医療機関への相談を優先します。
身体の状態を確かめながら、目的に合った運動を積み重ねる。機能解剖学の知識をこうした実践につなげ、一人ひとりの体力づくりや競技力向上を支えていきます。

