解剖学を活かす、一人ひとりに合った身体づくり

千葉県木更津市のパーソナルトレーニングジム「小濱トレーニングジム」のパーソナルトレーナー、小濱裕司です。

身体づくりでは、筋肉の働きや関節の動きを理解し、その方の目的に合う方法を選ぶことが大切です。解剖学の知識を土台に、科学的な根拠と実際の身体の反応を確かめながら、指導に活かしていきます。

初めに伺うのは、これまでの運動経験と、これから実現したいことです。「腕を気持ちよく動かしたい」「階段を軽快に上りたい」「筋肉を増やしたい」など、ご希望に合わせてメニューを組み立てます。動かせる範囲や得意な動作も確かめ、始めやすい内容を選びます。

筋力や筋肉量を高めるには、目標に合わせた負荷の設定も欠かせません。健康な成人を対象とした米国スポーツ医学会の指針では、個人の目的に応じた重さ・運動量の調整と、継続しやすさが重視されています。ACSMの指針

その考え方を参考に、回数やセット数、休息時間を組み合わせます。同じ種目でも、余裕を持って取り組める段階から始め、慣れてきたら少しずつ負荷を増やすなど、進め方を調整します。

首のケアに関する診療ガイドラインでは、状態に応じて首や肩甲骨まわりの筋力・持久力を高める運動が推奨されています。首のケアに関する指針

ジムでの実践例としては、小さくうなずく練習や、胸を台に預けてダンベルを引く種目などが挙げられます。頭の位置や肩の動きに合わせ、安定して取り組める姿勢と、心地よく動かせる範囲を見つけます。

顎関節のセルフケアには、あごに入る力に気づき、リラックスする方法も紹介されています。米国国立歯科・頭蓋顔面研究所の解説⁠ 指導ではセット間の休息も活用し、力を発揮する時間と身体を休める時間を大切にします。

腕や前腕を鍛える際は、握り方、手首の角度、肘や肩の位置を確認します。たとえばカールでは、ダンベルを縦向きに持つ方法も選択肢になります。体格や鍛えたい部位に合わせ、力を発揮しやすい器具と動かし方を選んでいきます。

股関節には、横向きで膝を開くクラムシェルなどを必要に応じて取り入れ、体力に合わせたスクワットや段差の昇降と組み合わせます。足幅やしゃがむ深さは、動きやすさと狙いに応じて設定します。

足元では、足裏のアーチを意識する練習、かかと上げ、支えを使った片脚立ちなどが候補です。踵の上がり方や左右の動き、姿勢の安定を観察し、習熟度に合わせて難しさを調節します。

118人のランナーを対象とした比較試験では、足・足首を鍛える複数の種目を継続したグループで、対照群よりランニングに関連するけがが少なかったことが報告されています。足部トレーニングの研究⁠ こうした知見も参考に、目的に合った足元のエクササイズをメニューに組み込みます。

指導後は、その場の動きやすさと翌日の体調を確認し、扱える重さや回数の変化も記録します。「階段を上りやすくなった」「買い物の荷物を持ちやすくなった」といった日常の変化にも目を向け、その方に合ったペースで目標に向けて進めていきます。